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エストラバージンオリーブオイル

■エストラバージンオリーブオイルの基準は?
◎ 国際的な基準(主にIOCやEU)
IOC(国際オリーブ協会)やEUは、エクストラバージンオリーブオイルに対して以下のような厳しい基準を設けています。
- 酸度(自由脂肪酸):0.8%以下
- 官能検査(テイスティング):欠点がなく、果実味があること
- 化学的成分の分析:過酸化物価や紫外線吸収など、一定の数値以下であること。 特に酸度と官能評価が非常に重要視されます。
◎ 日本の基準
日本では法的な統一基準は存在しません(2025年現在)。そのため、以下のような点に注意が必要です。
- 「エクストラバージン」と表示されていても、国際基準を満たしていない場合がある
- 一部の輸入業者やメーカーが独自の基準や、IOC準拠をうたっていることもある
- 日本オリーブオイルソムリエ協会や業界団体がガイドライン的な基準を提案しているが、法的拘束力はない
◎ まとめ
項目 | 国際基準(IOC/EU) | 日本 |
---|---|---|
酸度基準 | 0.8%以下 | 法的基準なし |
官能評価 | 必須(欠点なし | 統一基準なし |
法的規制 | 厳格 | なし(自主基準に頼る) |
■高品質なエクストラバージンオリーブオイルの見分け方

① ラベル表示をチェック
表示内容 | 理由 |
---|---|
酸度が0.8%以下 | 国際基準の「EVOO」の条件。低いほど高品質(0.3〜0.5%だと特に良い) |
収穫日・搾油日の記載 | フレッシュさの目安。近年のものが◎(例:2024年秋収穫など) |
品種(オリーブの種類) | アルベキーナ、ピクアル、コロネイキなど、味わいの違いがわかる |
生産地の明記 | 原産地保護(DOP、IGP)があると信頼性アップ IOC認証やDOP/IGPなどの原産地呼称があるか |
その他 | コールドプレス(冷温圧搾) 高温を使わずに搾っているため、風味や栄養が損なわれにくい製法。 |
② 香りを確認(可能な場合)
高品質なEVOOは、開封した瞬間から青りんご、トマトの葉、青草、アーモンドなどのようなフレッシュでフルーティーな香りがあります。においに金属臭、酢のような酸っぱい香りがあれば品質劣化のサイン。
③ 味わいに注目
良質なエクストラバージンオリーブオイルの味わい
- 口に含んだ瞬間に果実感
- 喉を通るときにピリッとした辛味や苦味
- 後味がすっきり、ベタつかない
「辛味」や「苦味」は、ポリフェノールが豊富な証でもあり、健康効果にもつながります。
④ 保存状態をチェック
- 遮光ボトル(暗い色の瓶や缶)を使っているか
- 販売店で直射日光や高温を避けて保管されているか。
光や熱に弱いため、保存状態が悪いと品質が落ちます。
⑤ 受賞歴や認証マーク
- IOC(国際オリーブ協会)基準準拠
- AVPA, NYIOOC, JOOP(日本)などの受賞歴
- DOP/IGPなどの原産地保護制度
これらは品質を保証する強い材料になります。
⑥ 購入場所にも注意
- 専門店、百貨店、高品質志向のスーパー
- オンラインショップならレビュー評価や詳細な情報の有無を確認
◎ まとめチェックリスト
- 酸度0.8%以下(理想は0.3%〜0.5%)
- 収穫・搾油日が明記されている
- コールドプレス(低温圧搾)
- 品種・産地・保存方法がわかる
- フルーティーな香りとピリッとした辛味
- 遮光瓶または缶に入っている
- 国際的な賞を受賞 or DOP/IGP表記あり